マイクのホワイトノイズを改善する方法
DiscordやTS3、SkypeなどPCでマイクを使う機会が多くなりましたが、会話のやり取りの中で時々起こるのが音質の問題。
特に動画に上げようとした時、無音に近い状況下だとザーっとホワイトノイズが載ってしまうと作品のクオリティが下がってしまう。
そんなホワイトノイズの悩みを軽減する方法を紹介します。
使うもの
PCはOS Windows 10を準備。
以下、今回導入するソフトウェア
- VoiceMeeter Banana
- Cantabile 3 Build ※要登録
- ReaPlugs VST FX Suite
全てフリーで入手することが出来ます。
インストールと設定方法
ここからはソフトウェアが必要なファイル、プラグインを読み込めず手順通り進まないことがあるため、上から順にインストールすることをお勧めします。
VoiceMeeter Banana
インストール
ソフトウェアを以下のリンクからダウンロード。
Zipパッケージとexe版の2種類があります。
今回はexe版のVoicemeeter 2.0.4.7 (EXE file)をインストールします。
ダウンロード後、インストールを実行し完了後に再起動。
初期設定
再起動後、Voice meeterを起動して使用するマイクを選択します。Voicemeeterはミキサーとしても使えますので必要であれば出力先も選択します。
選択し終えた後、左下のB1が有効になっていることを確認。
次に左上のMenuよりオプションを開きます。
オプションウィンドウで左下のin1Leftとin1Rightを有効にして閉じます。これで外部ソフトウェアのプラグインを通すことが出来ます。
VoiceMeeterの使用方法はこちらに記載。
ReaPlugs VST FX Suite
インストール
ソフトウェアを以下のリンクからダウンロード。
使用しているOSに合ったものを選択。
※分からない場合は、コントロールパネルのシステムより確認。
特に選択肢は変更せずインストールを実行。
Cantabile
※上記、2つのソフトウェアがインストールされていること!
インストール
ソフトウェアを以下のリンクからダウンロード。
インストールすると途中、以下のように使用しているOSのバージョンを聞かれます。
64bit版を使用しているなら左のx64を選択。
初期設定
ライセンスを入手するためにメールアドレスを登録します。
登録後、ライセンスキーが送られてきますので認証し「Cantabile 3 Lite」を選択。
以降は、オーディオ周辺の設定を行います。
次に進みAudio Driverで「ASIO – Voicemeeter Insert Virtual ASIO」になっていることを確認。※Voicemeeterがインストール済みであること。
Audio Portsでは、一番下の「out:Metronome」を選択しDelete。他が以下のように設定されていることを確認。
「IN#1 Left」などAssignmentが異なる場合は、Audio Driverへ戻り選択が誤っていないか確認してください。
VST Pluginsまで進みます。
ここでは、ReaPlugs VST FX Suiteのインストール先を選択します。デフォルトのままであれば画像の通りのディレクトリを選択。選択したらFinishを押して基本的な設定を完了します。
エラーがなくCantabile Liteが起動したら、以下のように「Add Route」より「Main Microphone」を選択します。
次にOutput PortsのAdd Objectよりプラグインを選択します。まず、ここでは「reafir_standalone」を選択。
同じ要領で更に「reagate-standalone」「reacomp-standalone」を追加します。追加後、Preset/Destinationより入力オーディオのフィルタ通過順を画像の通り設定します。
追加が完了したら右上の電源マークをクリックして有効にします。
フィルタ設定
設定はOutput Portsの名称をダブルクリック
- reafir_standalone
ウィンドウが開いたらモードを設定。
Edit Mode: Precise
Mode: Subtract
上記に設定したら「Automatically~」をチェックします。
ここでマイクのホワイトノイズを除去します。そのため、マイクを一旦ミュートにするか周囲が無音の状態で行いましょう。
ノイズに合わせて赤いラインが調整されます。落ち着いたところでチェックを外し、ウィンドウを閉じます。
- reagate-standalone
ここでは入力オーディオのゲインに制限を掛けます。
一定音量を超えたら音声を渡したい時、不要な雑音を通したくない時などに使用します。例えば時計の秒針やマウスクリックなどなど。
環境でそれぞれ変わりますので適宜設定してみてください。
- reacomp-standalone
ここでは、入力オーディオの上限を設けます。
超えた場合は、音量を抑える働きがあります。必要に応じて設定しましょう。
使用方法
ホワイトノイズが軽減された音声はVoice Meeterの仮想オーディオで使用します。ここまでの設定に問題がなければ、サウンドの「VoiceMeeter Output」に出力されますのでDiscordなどソフトウェアで使用する時は設定でこれを選択しましょう。
お疲れさまでした。
以上、ホワイトノイズの軽減方法でした。
VoiceMeeterは高機能なミキサーにもなりますので是非活用してみてください。