ShadowPlayでゲーム音と通話音を分離する方法
以前にも同じような記事を外部USBオーディオデバイスを使用して紹介しましたが、今回は仮想オーディオデバイスを使いゲーム音と音声の両方のトラックを分離する方法を紹介します。
今回もShadowPlayを使用します。
使用する仮想オーディオデバイス
VB-Audio softwareの「VOICEMEETER Virtual Audio Mixer」を使用します。
リンク
https://www.vb-audio.com/Voicemeeter/index.htm
リンク内記事の上部にダウンロードリンクがあります。
zipとexeのどちらでも問題なさそうです。
私は、EXE fileでインストールしました。
特に設定は不要でしたが、ドライバのインストールを求められるのでインストールしましょう。
インストール後にまず確認するのがサウンドに仮想デバイスが追加されているかです。
再生デバイス
- VoiceMeeter Aux Input
- VoiceMeeter Input
録音デバイス
- VoiceMeeter Aux Output
- VoiceMeeter Output
この4種が追加されていれば問題ありません。
次にソフトウェアの確認です。
インストールが成功していればスタートメニュー内のVB AudioフォルダにVoiceMeeter.exeが追加されていると思います。
起動すると以下のようなウィンドウが開きます。
主に使用する箇所を説明します。
- HARDWARE INPUT 1
主に音声デバイスを設定します。設定方法は1と逆三角形のあるボタンをクリックすると、デバイスの一覧が表示されます。使用するデバイスをその一覧から選択します。 - HARDWARE INPUT 2
こちらも1と同様の機能です。
私の場合、1をマイク、2をゲーム音としています。 - 96000
この数字は恐らくサンプルレートの96000Hzだと思います。こちらは、再生デバイスの「VoiceMeeter Input」に流れる音声をミキサー設定できます。 - HARDWARE OUT
音声の出力先を設定します。
2種類ボリュームがありますが出力先もAとB2種類あり、左側Aが選択した再生デバイス(ヘッドホン、スピーカーなど)、右側Bは録音デバイスのVoiceMeeter Outputに出力されます。 - 各種設定
まず、Fader Gainは音声のレベル、ゲイン調整が行えます。
次にAとBのボタンは4で紹介した出力先デバイスA,Bで再生するか無効にするかを選択できます。
monoはモノラル再生となります。
Mはミュートです。
Sは使ったことないのでわかりません… - 出力先2種
再生デバイスは2種類選択できますが、レベルについては共通のようです。
各音声の出力dBはメーターで確認ができます。音割れが起きないようメーターを見つつ0dBを超えない値にレベルを設定すると良いと思います。
ホワイトノイズの改善も掲載しています。
続いて、ゲーム音と音声音の分離設定を説明します。
ゲーム音、音声を分離する設定方法
まず、設定構成を前回同様ブロック図で表します。
- ゲーム音
まず、PCのオーディオを既定のデバイスにし、ゲーム音がミキサーに出力されるようにします。ステレオミキサーデバイスは、HARDWARE INPUT2に設定してゲーム音がVoiceMeeterに流れるようにします。
- マイク音声
マイク音声は、通話アプリとVoiceMeeterのHARDWARE INPUT2に設定します。
- 通話音声
通話音声は通話アプリの設定内でVoiceMeeter Inputを選択、設定してミックス出来るようにします。
- VoiceMeeter
VoiceMeeterの設定は、ソフトウェア紹介のウィンドウの通りになります。外部マイク(HARDWARE INPUT1)とスピーカー(HARDWARE OUT)は使用している機器を設定してください。
- ShadowPlay
ShadowPlayは、設定のオーディオを開きマイクのソースをVoiceMeeter Outputに設定します。
オーディオトラックは、両方のトラックを分離するを選択します。
以上の設定で動画ファイル内の音声が、ゲーム音と通話、マイク音声の2つに分けながら録画ができるようになります。
動画再生ソフトのVLCで確認します。
オーディオトラックに「System sounds(ゲーム音)」と「Microphone(通話音)」の2種類が選択できるようになります。